BWRS式の精度(冷媒の密度推算)

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BWRS式(1972)

・BWRS式の式形については、こちらのHPにまとめてたので、HPを参照。

BWRS式は式形を見るだけで解く気が失せてしまい、今までずっと避けてきたが、非線形方程式の解法を調べているうちに、題材としてちょうど良さそうだったので、エクセルで検証してみることにした。

対象としたのは、以下のペーパーで紹介されていたR11、R12、R13、R14、R22、R23、R113、R114。

K. H. Aboul-Fotouh and K. E. Starling.; “USE OF A GENERALIZED MODIFIED BWR EQUATION OF STATE FOR HALOGENATED HYDROCARBON SATURATED THERMODYNAMIC PROPERTIES”;
1978,

上記のペーパーで液密度に対して、誤差2.38%と紹介されているので、同じ臨界物性を使用して検証。

ただ、偏心因子については、上記ペーパーでは蒸気圧力から求めた仮想の偏心因子で、各温度領域毎に使用するパラメーターが異なるため、特定の領域の偏心因子を使用。(以下使用したパラメーター)

BWRS式は、SRKや、PRのように解析解を求めることができないため、Steffensen法で求める。
ただ、Steffnesen法を用いても初期値が悪いとやはり収束しなかったため、やむをえず、一旦SRK式で密度を求め、その密度を初期値として与えて収束計算を行う。
計算結果の一例が以下の通り。

確かに、推算精度としては、悪く無さそうだが、圧力、温度条件によっては、ある程度誤差が生じるようだった。

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